建売住宅の寿命はどれくらい?定期的なメンテナンスが大事!
一戸建ては「注文住宅」と「建売住宅」に分けられ、マイホーム購入の際、どちらを購入するか迷う方も多いかもしれません。
注文住宅は、建物を設計してもらい、施工会社と契約を結んで建ててもらう住宅のこと。
対して建売住宅は、住宅の売主と契約を結んで、土地付きの住宅を購入することを指します。
このように建売住宅と注文住宅には違いがありますが、住宅の寿命という点で見るとどのような差があるのか、こちらの記事で紹介していきます。
建売住宅も注文住宅も寿命は変わらない
「建売住宅の寿命が短い」という人もいますが、結論から述べると、新築の建売住宅を購入する場合は当てはまらない話です。
近年の建売住宅は品質管理もしっかりと行われているため、単純に建売住宅だからという理由で、寿命が短いということはありません。
・法律によって品質を保つことが定められている
そもそも建売住宅でも注文住宅でも、同じ建築基準法をもとに建築されており、一定の耐震性や耐久性などの品質を保つことが法律で定められています。
しかし、法律で決められているとは言っても、目に見えない構造部分に問題がないか気になる方も多いのではないでしょうか。
このような実害を避けるために作られたのが、住宅の品質確保の促進等に関する法律「住宅品確法」です。
この法律では、購入時に気付かなかった欠陥・瑕疵が引き渡し後10年間以内に見つかった場合は、売主(または施工会社など)に無償補修義務があると定められています。
この法律によって10年は住宅の保証がされていますので、安心してご購入いただけます。
・建売住宅の一般的な寿命は20年~30年
上記の理由から、建売住宅も注文住宅も寿命は変わらないことが分かりましたが、実際に寿命はどれくらいなのでしょうか。
一般的に建売住宅の寿命は20年~30年だと言われており、その理由として「木造住宅の耐用年数は22年」であることが挙げられます。
耐用年数22年と言われると、住める期間があまりにも短いように感じますが、実は耐用年数と寿命は関係ありません。
耐用年数は、金融機関の審査や税金の計算に使用される目安となっており、法律上、建物の資産価値が22年で無くなるということを示しています。
資産価値がゼロになっても、住むこと自体には問題なく、定期的なメンテナンスさえしていれば、50年以上住むことも可能です。
定期的なメンテナンスで建売住宅の寿命を長くする
建売住宅の寿命を長くするためには、定期的なメンテナンスを行うとよいでしょう。
5年に1度は、家をシロアリ被害から守るための「防蟻処理」、畳の表替えなどを検討しましょう。
特にシロアリが侵入してしまうと、建物の大きな被害につながってしまうので、しっかりメンテナンスしたいところです。
また、10年に1度は、外壁・屋根の塗り直しをすることで、外観だけでなく建物の性能も維持することができます。
外壁材や屋根材は、経年劣化により防水性が下がってしまい、雨漏りの原因になってしまいます。
結果的に建売住宅の寿命を縮めることになりますので、定期的なメンテナンスが必要です。
まとめ
建売住宅は、しっかりとした基準で建設されており、その寿命は注文住宅と大きく変わりません。
一般的には20年~30年の寿命と言われていますが、メンテナンス次第で寿命を長く保つことも可能です。