住宅ローンの返済期限は変更できるの?繰上返済や返済年数延長ができる
高額な販売額の不動産は、多くの方が住宅ローンを利用して購入します。
ローンを組んで毎月返済し、住宅ローンの完済を目指しますが、ときにはローンの返済期限を変更したいと思うこともあります。
住宅ローンは、繰上返済や返済年数延長で返済期限を変更できます。
住宅ローンの繰上返済の特徴やメリット
住宅ローンの返済総額を少なくする方法が、繰上返済です。
繰上返済は毎月の返済とは別に、手元にある資金でローンの一部を返済することを言います。
返済した分の金額は、すべて元金に充てられるので、完済までの期間を短くして、支払利息を少なくし、返済総額を減らします。
金額によっては、返済総額を何百万円も少なくできます。
繰上返済は2つの種類があります。
毎月の返済額を減らさずに返済期間を短くする期間短縮型と、返済期間はそのままで毎月の返済額を減らせる返済額軽減型の2つです。
住宅ローンの返済年数を伸ばしたい場合は?
住宅ローンは繰上返済で完済までの期間を短くする他に、返済期間を延ばして完済までの期間を長くできます。
●年収と月収が規定金額以下
●現在返済困難な正当な理由がある
主にこの2つの条件に合致すると、返済期間の延長が認められます。
ただし、金融機関で延長の審査を行うので審査を受けて、審査が通るまでには時間がかかります。
住宅ローンの返済が困難になれば、ある程度余裕を持って、あらかじめ期間延長の申し出をした方が良いです。
延長が認められれば、最長で15年間延長できます。
大幅に収入が減ったような方であれば、一定期間の元金返済が免除され、利息のみの支払いになります。
返済が難しくなりそうで、住宅ローンの返済期間延長をしたいと思ったら、まずはローンを組んだ金融機関で相談してください。
弁護士も相談先として考える人がいますが、弁護士は法律の専門家であり、不動産の専門家ではありません。
相談するなら、不動産会社や金融機関です。
無理して支払い続けると生活が苦しくなり、ローンの支払いが困難になっても何もしないままだと、購入した不動産は競売に掛けられます。
少しでも住宅ローンの返済期間延長をしたいと思ったら、金融機関で相談してください。
返済方法変更書類などによって、ローンの返済期間延長の手続きを行います。