本当に必要?ロフト付き新築のメリットや作る際の注意点
家の屋根、もしくは天井裏のスペースを活用するロフトを作ることで日々の生活がより快適になることがあります。
しかし、実際に設置、使用する際にはいくつかの注意点があるため、ただほしいという理由だけでつくるのはよくありません。
今回はこれからロフト付きの新築の購入を検討されている方のために、特徴やメリット、デメリット、また注意事項について詳しく解説します。
新築にロフトを作るメリットや特徴
ロフト=屋根裏部屋という印象がありますが、実は建築基準法によってその高さや床面積、規模などが厳密に定められています。
特徴としては、ロフトとは部屋の一部のスペースを2層式にした、天井もしくは屋根の下部空間を指し、高さ1.4m以下、床面積が部屋全体の半分以下の規模のスペースです。
この規定を満たさない場合、部屋もしくは1フロアとして見なされます。
最大のメリットは、「デッドスペース」と呼ばれる、部屋にある無駄な空間を有効活用できることです。
一般的には日用品や食料の貯蔵場所、季節物の衣類や家電製品、普段あまり使わない家具などを保管するのに大変重宝します。
保管場所としての活用以外にも、趣味のための部屋、書斎、子供の遊び場など秘密基地、隠れ場所としての活用も可能で、住人の嗜好によってさまざまな使い方ができるでしょう。
また、ロフト付きの住居を建てるためにはある程度の高さを確保することになるので、より開放的で広々とした雰囲気を感じることも可能です。
新築にロフトを作るデメリットや注意点
一方で、ロフトを作ることでデメリットが生じることもあります。
当然ですが、新築を建てる際にはより多くの費用がかかり、メンテナンスや掃除など住み始めてからの手間も増えるでしょう。
非常に特殊な空間であることから熱がこもりやすく、湿気やカビの原因につながりやすいというデメリットも生じます。
また、特に小さなお子さまがいるご家庭の場合、ケガや事故の原因につながる恐れがあるため、ハシゴの登り降りや段差など使用関して細心の注意を払わなければなりません。
もっともありがちなことは、結局使わずにただの物置場になってしまうというケースです。
最初は積極的に使用していたけれども、ハシゴの登り降りが面倒で使わなくなってしまった、という事例はよくききます。
お子さまの成長や家族構成、生活スタイルの変化によって徐々に使用頻度が減少することも珍しくはありません。
費用と手間を無駄にしないためにも、新築を建てる際にはじっくり時間をかけて検討しましょう。