戸建てで人気のオプション設備~屋根裏収納~
屋根裏収納は屋根のある戸建てならではの収納スペースで、オプション設備の中では大変人気があります。
ただし、屋根裏収納の設置にはメリットだけでなくデメリットもあります。
また、さまざまな規制もあるので注意が必要です。
戸建てのオプション設備として屋根裏収納をつくるメリット
固定資産税の床面積に入らない
天井高さ140㎝、床面積は直下階の1/2という決まりを守れば、屋根裏収納は家屋の床面積に算入されないので固定資産税が増えることはありません。
固定資産税を増やさず広い収納スペースを確保できるのは大きなメリットです。
季節用品や来客用品、捨てられない物の保管ができる
子どもがつくった作品や古いアルバム、趣味のコレクションなど場所を取るけれど捨てがたいものはどのお宅にもあります。
また、スキー用品やクリスマスツリー、こいのぼりや雛飾りなどの季節用品、来客用の布団など置き場に悩むものも多いでしょう。
屋根裏収納は直下階の床面積の半分の広さが確保できるので、これら置き場に悩むものをすっきりと保管することができます。
出し入れが自由
屋外物置の場合、雨天には必要なものが取り出せないことがあります。
それに対して屋根裏収納はいつでも出し入れが自由です。
戸建てのオプション設備として屋根裏収納をつくるデメリット
自治体個別の決まりがある
屋根裏収納の設置には自治体ごとルールが設けられているので、事前に確認が必要です。
たとえば、屋根裏収納は居住用の部屋ではないため採光が十分でないことがあります。
窓の設置を考えるとき、自治体によっては窓の場所や大きさに制限を設けている場合があるのです。
また、最近では屋根裏収納への階段設置は認められている場合が多いのですが、自治体によっては規制しているところもあります。
建築基準法とは別で規制があることには注意が必要です。
天井高さは140㎝まで
屋根裏収納の天井高さは、建築基準法の建ぺい率で規制されています。
通常、大人が立ち上がって作業するには低い高さですが、違反すると屋根裏収納ではなく最上階の部屋とみなされます。
重いものの収納に不向き
大量の本など重いものを収納する場合、床の補強は必須です。
また、物によっては出し入れが困難で屋外収納のほうが使い勝手が良い場合もあります。
断熱工事が必要
通常の家屋では、断熱工事は最上階までが対象になります。
2階建ての場合は、2階の天井までしか断熱工事はされないのです。
そのため、屋根裏収納をつくっても真夏や真冬の寒暖差が激しく、しまいこんだ荷物が傷んだりすることがあります。
1年を通して快適な状態を維持したい場合には、屋根の断熱の検討が必要でしょう。