新築一戸建てを購入する前に!敷地調査で「土地のカルテ」をチェックしよう
家を建てるためには、「その敷地にどのような規制がかかっているか」「どのような法令を遵守する必要があるか」「どのような届出が必要か」を、事前に調査しなければなりません。
この調査を「敷地調査」といい、建築前の大切な工程です。
一般的にはあまりなじみのない敷地調査ですが、家を建てる前に知っておくべきことを解説しましょう。
新築一戸建ての購入を検討されているなら、ぜひ参考にしてみてください。
一戸建てを新築するにも重要な敷地調査とは?3つの分類について解説
敷地調査とは"建物を建てる土地に関わるさまざまな条件を調査すること"で、主に3つに分類されます。
役所調査
土地には周囲の安全や日照環境を守るための法規制があり、それらを調査します。
「区分区域(市街化区域・市街化調整区域)」「用途地域(住居地域)」「建蔽率・容積率」「高さ制限」「防火指定」「都市計画・区画整理事業」などが該当します。
測量調査
建築予定地の測量を行い、現地の形状・広さ・高低差・方位などを確認します。
これにより「道路と接道」「隣地境界の現況」「建築予定地の現況」「真北測定(日照制限)」などがわかります。
地盤調査
地盤を調査し、土地の土台を調査します。
「土地・地形・過去の情報」「ボーリングデータ」「周辺道路・建物・環境」などを調査し、地盤沈下や地震での液状化現象などの問題が発生する可能性を調べます。
新築一戸建て建設前の敷地調査の調査内容は?
敷地調査では、生活に密接したあらゆることを調べることができます。
●敷地はどのような形なのか、面積はどのくらいあるのか
●土地に面している電柱や街路樹の位置による影響はあるか
●建築する建物に対して、土地や地盤の強度は問題がないか
●利用できる電気や電話線、水道管、ガス管などはあるか
●敷地や隣地、道路との高低差に生活上の支障がないか
●セットバックなど法規上の道路条件に該当していないか
●人によって気になる土地や住まいの方位はどうか
●日照や通風しが生活に与える影響はどうか
●駐車スペースはあるか
●隣家と接する窓の位置や周囲の騒音など、環境に問題はないか
これらの敷地調査の手続きは、測量設計事務所などが行います。
気になることがあれば、相談してみましょう。